吉田みく「誰にだって言い分があります」

コロナ禍のおせち問題 「一人用」提案で義母に激怒された嫁の嘆き

コロナ禍のお正月をどう迎えるか(イメージ)

 本格的な冬の到来を前にコロナ第3波が各地を襲い始めている。今シーズンは年末年始の帰省を見送るケースも少なくないようだ。家族や親戚が集まることも例年通りとはいかず、多くの人が普段とは違うお正月を迎えようとするなか、フリーライターの吉田みく氏が、「義母の強い希望で」帰省することになった50代主婦に話を聞いた。

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「高齢の義母のことを考えてのつもりだったんですが……。伝わらなかったようです」──茨城県在住のパート主婦、竹田久美子さん(仮名・58歳)は、お正月の準備について義母と意見の食い違いが生じたことにモヤモヤしていた。

 11月以降、新型コロナウイルスの感染者数は日々増え続けており、第3波到来と言われている。地域によっては医療崩壊リスクも高まっており、医療従事者たちの負担は増加していくばかりだ。感染拡大を少しでも防ぐために、新しい生活様式を意識した毎日を心掛ける必要があるのだが……。

「この正月は、“我慢のお正月”だと思っています。そんな状況ではありますが、ちょっとした楽しみを味わいたいということで、高級おせちを購入することを思いついたんです」(竹田さん、以下同)

 竹田さんによると、義母は85歳と高齢で基礎疾患持ちとのこと。万が一、新型コロナウイルスに感染すると大変なことになりかねないと心配していた。本音を言えば、今回の正月の集まりは自粛すべきだと思っていたが、「ひ孫の顔が見たいから」という本人の強い要望から、義母宅で集まることが決まったそうだ。

 毎年、おせち料理は義母が腕を振るってくれるという。しかし、竹田さんは、家庭内感染を極力防ぎたいという気持ちもあり、大人数で箸をつけるというのはご時世的にも控えたいと思っていた。そこで、今回はデパートの高級おせち購入を提案。その中でも一人用のものを人数分買って、コロナ対策を意識したお正月を迎えたい旨を伝えたのだが、義母からは予想外の反応が返ってきたという。

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