中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

広い部屋から狭い部屋に引っ越し モノを処分しまくって何を思う?

以前住んでいた部屋で引っ越し作業が始まってモノの多さに呆然とする中川淳一郎氏

以前住んでいた部屋で引っ越し作業が始まってモノの多さに呆然とする中川淳一郎氏

 こうした快適ライフを日々送っていると、本当に様々なことがどうでもよくなってきます。約20万円から3分の1の賃料の家に移っても、特になんの不都合も感じない。というより圧倒的に家賃が安くなってうれしい。

 まぁ、人生なるようになるものです。今後はあまりカネを使わないで良い人生を送れるようになるのかもね、というポジティブな感情も芽生えました。逆に、フェイスブックで「新しい家を買いました!」みたいな報告をする人がいたとしても「でも、そのローン、あなたはこれから何十年も払うんでしょ?」と心配になってしまう。

 住まいや生活をダウンサイジングすることは、「負担が減る」という素晴らしいことなのではないか、と渋谷から唐津に移った私はしみじみと感じる次第です。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、博報堂入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『恥ずかしい人たち』(新潮新書)。

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