成功の秘訣「支出を脳に焼きつけろ」
家計管理ができてくると、無駄な支出はできるだけなくす方向に思考が向かうので、『家計ノート』を買うのさえ無駄では、と考えることにも。そこで、パソコンやスマホで打ち込んで管理する人も出てきます。Iさんもそんな一人でした。
「できるだけ支出を減らそうと、実は『家計ノート』さえ買わずに済むようにしようとしてみました。パソコンでは単に支出を打ち込めば自動的に計算までしてくれます。でも実際にやってみて、これでは節約の効果は見込めない、とすぐに気付きました。要は、数字を打ち込むという『作業』だけだったんです。単に自己満足的な達成感だけ。せいぜい『これだけ使ったんだー、大変』くらいで、脳に焼きつかないんですよ。だから、毎日のワクワクもハラハラもなく感情が出ないから、キチンと支出を見直すことには全く向かない。本当に節約したい人は、パソコン・スマホ入力は絶対にダメと分かりました」
【プロフィール】
細野正宏(ほその・まさひろ)/日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録した。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、金融・経済教育の重要性を世に問い続けている。11年連続完売を記録中の『細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする家計ノート2021』も発売中。
※女性セブン2021年1月7・14日号