「スマホで聴くよりも、音楽だけに集中できる気がします。スマホだと音楽を聴きながら、ついついネットを見てしまいますから。その日、聴くCDを何にするかセレクトして持ち歩くのも意外と楽しい。スマホのバッテリーも余分に食わなくて済みますしね」(Bさん)
専門商社で働く30代女性・Cさんは、通勤時にサブスクで音楽を聴いていたが、テレワークや外出自粛の影響から利用機会が減った。一方、コロナ禍で在宅生活が続き、ゆっくりと音楽を聴ける時間が増えたことで、自宅に眠っていたCDプレイヤーを引っ張り出して音楽を楽しむようになったという。今では新しいCDを購入するほどハマっている。
「正直、もう使わないかなと思って処分寸前だったのですが、一周回って大活躍しています。オフラインでも聴けるのはいいですよね。在宅勤務のBGMとして、壁掛け式CDプレイヤーが欲しいなと思っています。CDも新しく買うようになりました。ジャケットを飾るのも気分転換になります」(Cさん)
手軽に大量に、音楽に触れる機会がある便利な時代。その裏側では、CDプレイヤーを介し、1曲1曲を噛みしめながら聴く姿勢も見直されているようだ。