吉田みく「誰にだって言い分があります」

15万円かけて美容整形に初挑戦した30代女性に突き刺さる、看護師の言葉

 田村さんが行おうとしていたのは、メスを使わずにリフトアップができるというHIFU(ハイフ/肌の皮下組織とSMAS筋膜に超音波を当てる方法。定期的に行うことでリフトアップ効果が維持される施術)。しかしカウンセリングでは、より効果が実感でき、維持できる期間も長い、糸リフト(顔の中に糸を入れ、皮膚を引っ張る方法)を勧められた。他にも顎をすっきりとさせる脂肪溶解注射、ヒアルロン酸(今回の目的はシャープな印象にみせるため)とボトックス注射(筋肉の働きを弱めてしわを目立させなくさせる)も提案されることに。総額30万円以上と聞き、びっくりしてしまったと田村さんは語る。

 金額よりも得られる効果に魅力を感じたという田村さんだが、予算には限りがある。友人からは5万円程度で済んだと聞いていたため、それ以上使うつもりはあまりなかった。しかし提案された顎のヒアルロン酸とボトックス注射がどうしても気になってしまい、追加でお願いすることに。リフトアップは当初予定していたHIFUを選んだ。クーポンを使い、15万円弱のお会計。想定の3倍の金額になってしまったという。

「カウンセリング後に美容カウンセラーさんと相談しながら施術メニューを決めました。無理な勧誘はなく、『無理のない範囲で大丈夫ですよ』と、親身になってくれたのが印象的でした」

 施術はカウンセリング当日に行われた。施術直後から効果を実感することができ、とても満足していると話してくれた。今では毎日鏡を見ることが楽しくて仕方がないそうだ。最後に、田村さんは美容外科クリニックの看護師の印象に残った言葉を教えてくれた。

「『美容整形代を捻出するために食事をおろそかにしたり、危ないバイトをする若い子が多いんです。私はそれが心配です』と、看護師さんが言っていました。整形直後でハイになっていた私に突き刺さる言葉でした」

 田村さん曰く、平均的な稼ぎしかないとのこと。仕上がりには大変満足しているが、今回の出費も非常に辛かったそうだ。これからやってくるクレジットカードの支払いを考えると、頭が痛くなると嘆いていた。そんな状態であるものの、今は二重まぶたの整形に向けて費用を捻出しようとしているらしい。

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