求められるのは、過去に働いた経験を生かした「スキル」だけではない。たとえ就業経験がなくても、一生懸命に生きてきた道そのものが評価され、必要とされる例もある。
「特に多数寄せられているのは『子育てを経験した女性を採用したい』という企業からの声です。中高年が働くにあたって、必ずしも資格や職業経験だけが求められるわけではありません。
特に子育てを終えた女性は、家事や育児をこなしてきたマルチタスクの能力があるうえ、働くことに対して真摯で真面目。コツコツやる印象も強いです。こうした女性の能力を高く評価して、再就職のターゲットにしたいという企業が目立ちます」(中島さん)
現にミニストップでは、「家事スキル」が高く評価されている。
「当社では、店内で調理した手作りのおにぎりや弁当、揚げ物などを提供しているお店が多い。特にシニアの女性は衛生管理をしっかりしながら調理することを得意とするかたが多く、大きな戦力になっています」(篠原さん)
※女性セブン2021年4月15日