Bさんは周りの男性とも、スキンケアの話をするようになったという。
「これまで飲みの席では、ゴルフや野球、酒の話が多かったのですが、『最近、肌の手入れ始めたんだよ』と打ち明ける同期がいて、次々と『俺も』みたいな感じで会話が広がり、角質ケアについて盛り上がりました」(Bさん)
IT企業で働く20代の男性会社員・Cさんは、転職活動を機に清潔感の大切さを感じ、スキンケアや簡単なメイクにも挑戦している。
「転職用の写真を街中の写真機で撮影したら、あまりにもひどくて、スタジオで撮ってもらったんです。その時に軽くメイクをしてもらうと、見た目の清潔感が大幅にアップして驚きました。以来、無印良品でスキンケアアイテムを一式そろえて使っています」(Cさん)
20代の女子大学生・Dさんは、「男性も肌ケアはしておくに越したことはない」と力説する。
「きれいに越したことはないじゃないですか。以前、祖父母の家に帰省した時、兄の化粧水を見て、おじいちゃんは、『男なのに!?』と驚いていましたが、『男はそんなことしない』っていう時代はとっくに終わっている。むしろ、カミソリとかで男性の肌のほうが傷んでいるとさえ思います。昨年の外出自粛中、兄は家でパックとかしていて、今は韓国コスメに興味津々。ますます美容に目覚めたようです」(Cさん)
コロナ禍で美に目覚めた男性たち。今後、さらなるコスメ市場の伸長に貢献していくのかもしれない。