飲食店の生ビールとの違いは?
さて、この商品は4℃~8℃が推奨されているのですが、実験的に冷凍庫でかなりキンキンに冷やしてみました(恐らく1℃ぐらい)が、これはほとんど泡が立ちませんでした。ただ、それはそれで冷え冷えビールが好きな私には満足です。
ここまで同商品を絶賛し続けてきましたが、生ビールをとんでもなく飲み続けている私が好きなのは、実際はマイナス2℃から摂氏2℃ほどのキンキンのビールです。だからこそ飲食店に行った時、氷点下で味わえる「スーパードライ エクストラコールド」がメニューにある場合は、必ず頼むようにしています。
飲食店の生ビールの場合、相当キンキンに冷えていても泡はできます。それは、ビールサーバーで「泡だけ」を追加できるからですね。ただ、「生ジョッキ缶」の場合、泡を立たせておいしく飲むには4℃~8℃という条件がある。
「エクストラコールド」をはじめとした、飲食店の生ビールはやはり缶ビールでは再現ができるわけがない。とはいってもそこに近づけようとしたアサヒビールのこの商品開発、まさに感服しました。
そして、パッカーンと開けた蓋は飲み終わった缶の中に入れてリサイクルが可能です。これからビールがますますおいしくなるシーズン、これを飲むのが楽しみです。ちなみに内容量は通常の缶ビールよりも少ない340mlです。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、博報堂入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『恥ずかしい人たち』(新潮新書)。