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紫外線量は気温の高さと比例しない 「5月」「正午」に要注意の理由

 紫外線を出来るだけ気にせずに日光浴を楽しむには、海面下よりも低い地域を選べば良い。太陽から遠い分、大気の層が厚くなるからだ。実際、イスラエルとヨルダンの国境沿いにある死海は海抜マイナス400メートルと世界でもっとも低い場所だが、ここのUVBは海面よりも10%少ないとの観測結果がある。残念ながら日本にはそうした海面下の地域が無いため、北海道や東北北部といった、緯度が高く真昼の太陽の高度が低い地域が良いだろう。ただその場合も、山頂の紫外線量は平地とは全く異なるため、油断は禁物だ。

【プロフィール】
田家康(たんげ・やすし)/気象予報士。日本気象予報士会東京支部長。著書に2021年2月に上梓した『気候で読み解く人物列伝 日本史編』(日本経済新聞出版)、そのほか『気候文明史』(日本経済新聞出版)、『気候で読む日本史』(日経ビジネス人文庫)などがある。

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