「台選びが簡単になった」「ヤメ時がわからない」
遊タイム搭載機種が導入されてから1年以上が経った。パチンコユーザーたちは、どう感じているのだろうか。
パチンコ歴20年以上のAさん(男性/40代)は、再び、自身の中のパチンコ熱が盛り上がっているという。
「ここ1年くらい出玉速度の速い機種なんかも増えてきて、どんどん刺激的になっている気がします。それはそれで面白いのですが、一方で遊タイム搭載機種が増えたことで、遊びやすくなっているのも事実です。遊タイムがある機種であれば、大当たりを引くまでの投資を抑えることができるので、あまりお金を使いたくないときなんかは助かります。あと、『遊タイムまであと何回転か』みたいなことを考えながら打てるのは、気持ち的にもラク。いままでなら、『あと何百回転も回して当たらなかったらどうしよう……』って不安になることも多かったですからね」
また、遊タイムのおかげで“台選び”が簡単になったと感じている人もいる。Bさん(男性/30代)はこう話す。
「夕方くらいにフラっとパチンコ店に入って、とりあえず遊タイム搭載機種の回転数をチェックして、いちばん遊タイムに近い台を選んで打っています。そうすれば、できるだけ少ないお金で最初の大当たりを引くことができますから。ただ、遊タイム直前で大当たりを引いて、しかも確変にも入らず終わることも多くて、そういうときのガッカリ感はすごいですけどね……」
遊タイムのおかげで使うお金が減ったという側面もあれば、一方で“ヤメ時”がわからなくなるということも。Cさん(女性/30代)のケースだ。
「“遊タイムに入れば当たるだろう”と思って、ダラダラ打ち続けてしまうことが増えてる気がします。300回転くらいまで回したら、“遊タイムに入るまで打たなければ損してしまう”という気持ちになってくるんです。もし、そこでやめて“遊タイム狙い”の他のお客さんにすぐ台を奪われるのもなんだか癪だし、それで結局ずっと打ってしまう。ヤメるタイミングを逃して、気づいたらかなりのお金を使っていたということが増えています」
「ハイエナ」の出現でトラブルも
遊タイムには、メリットもあればデメリットもあると、藤井氏は話す。
「遊タイム自体は、ユーザーが得をする機能ではあります。でも、遊タイムが搭載されると、その分だけほかの出玉性能が抑えられてしまうのも事実です。トータルの出玉性能としては、以前とそこまで変わっていないと考えるのが自然だと思います。