植物に触れることに加え、落合さんにはもう1つ欠かさず行うことがある。
「毎年元日に、遺言書を書いています。いつ何が起きるかわからない、という思いは常にあって、そういったときに、人工的な延命治療はお断りすること、そうしたからといって誰も自分を責めないでほしいことなど、一つひとつを書いておきます。自分が生きてきたように最期も迎えたい。主体的な人生は、生には終わりがあると認めることから始まると思うのです」
【プロフィール】
落合恵子(おちあい・けいこ)/1945年栃木県生まれ。1967年に文化放送に入社し、アナウンサーを経て作家生活に。 著書に『明るい覚悟 こんな時代に』(朝日新聞出版)など多数。子どもの本の専門店「クレヨンハウス」も主宰。
※女性セブン2021年8月12日号