ネットリテラシーの低い大学生たちが、痛い投稿をして嘲笑されるのは自業自得の面もあるだろうが、こうしたアカウントによって拡散された投稿は、デジタルタトゥーとしてネット上で“消せない過去”として残り続ける。関西の私立大学の2年生・Bさん(女性)はこうした風潮に懸念を示す。
「周りの女友達が『これ面白いよ』と話題にしていたので、私もアカウントをフォローしたんです。最初は笑って見ていましたが、正直だんだんと『これ、笑えないわ』と冷めてしまって……。特に『仲間内で面白ければ正義!』みたいな風潮、いわゆる“身内笑い”みたいな風潮が気持ち悪いなと思っています。
なかには『自分もそのアカウントに取り上げてもらいたいw』などと盛り上がっている人たちもいて、あえて痛い画像を投稿する悪ノリ学生もいる。今はコロナ禍で、ある程度の自粛が強いられている状況なので、気分が悪いですね。
そもそも、そのアカウントもフォローしている人も、勝手に他人のストーリーを晒す行為に対してなんとも思わないのでしょうか。面白おかしく友人や知人の投稿をスクショ(スクリーンショット)して、勝手にDMで提供するというのは、モラル的にも問題があると思いますし、高校生にまでこの流れが及んでいるのは怖いですね」(Bさん)
なかには学生同士の内輪ノリで楽しめる範囲を超えて、笑い事で済まされない画像もある。そして、画像の真偽すら確かめられることなく、晒され、拡散されている現実がある。かつて、ツイッターで自分の愚行をさらけ出す「バカッター」問題が大きく取り上げられたが、あらためて若い世代のネットリテラシーが問われているのではないだろうか。