小中学生にもかなりの割合でスマホが普及したことで、あらためてネットリテラシーが問われる時代になっている。スマホを使えば他人、しかも年上の人間とも簡単にコミュニケーションが取れてしまうため、心配になる親は少なくないだろう。
「中2の娘は、SNSの『Twitter(以下、ツイッター)』ばかりやっています。趣味が同じ人とメッセージや写真を送り合っているというのですが、湯上がり姿を自撮りして送っていて…」(40才・主婦)
趣味などを通じて広い人間関係が築けるツイッター。窮屈な人間関係を過ごしている現代の子供たちにとって「息抜き」的な場所になっている。というのも、ツイッターでは、名前も性別も自由に設定できる。そのため、別人になって、教師や友達の悪口を吐き、ストレス解消をしている子供も多いという。スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんが指摘する。
「ツイッターには、女性のふりをした男性(通称ネカマ)も存在します。彼らの中には、寂しさを抱える子供に目をつけて、励ますようなメッセージを送り、少しずつ心を開かせて、リアル世界で会うように仕向ける人もいます」
2019年に起こった、大阪に住む小6の女児が連れ去られ、栃木県小山市で発見された事件も、こういったケースの代表例だ。