外出先で、コンビニのトイレにお世話になったことがある人も多いだろう。しかしその際、コンビニで何か買うかどうかは意見が分かれるようだ。感謝の気持ちから何らか商品を買うという人もいれば、何も買わずにそのまま店を出る人もいる。それぞれの言い分とは──。
「何か買う派」は「お礼の意味合い」
メーカーに勤める30代男性・Aさんは、「コンビニでトイレを借りる時は、何か買うのは暗黙のルールみたいなものだと思っています」と、「買う派」だ。車での外回りが多いため、コンビニのトイレは本当に助かる存在だという。
「トイレを貸してくれてありがとう、という意味合いを込めて、大体ペットボトルの飲み物か、ガムや飴のようなちょっとしたお菓子、時間帯によってはお弁当を買います。飲み物や菓子は、あったらどうせ飲んだり食べたりするので、無駄というほどでもない。最近はコロナや防犯上の理由でトイレを貸してくれない店舗も増えましたけどね」(Aさん)
広告業界で働く40代女性・BさんもAさん同様の考えだ。「サービスにお金を払うのは当たり前」と、コンビニのトイレは「実質有料」という認識があってもいいのではないかと語る。
「『タダで使っていい』といっても、トイレットペーパーや水道代、掃除する人の労働コストがかかっているわけで、何も買わないのは気が引けます」(Bさん)
「買わない派」は「デパートのトイレと同じ」
一方で、「買わない派」の言い分はどうか。IT業界で働く20代女性・Cさんは、「何か買ってほしいと言われていないのだから、何も買わなくていい」という認識だ。
「大体は『トイレを使う時は店員さんに一声かけてください』という貼り紙がしてあるので、それは守って、『借りていいですか?』と聞きます。でも、例えば飲食店で時々ある『ワンドリンク必須』みたいに、何か買うのがマストだとは書いてはいない。しかも、お店によっては『買い物をしない人でも使っていいですよ』みたいに明示してあるところもあります。だから、コンビニのトイレを使った時、必要もないのに何かを買うことはありませんでした。買って欲しかったら、そういうルールを作ってくれればいいだけなのでは」(Cさん)