当然ながら、“得する売り方”を心掛けたい。たとえば、5万~10万円の費用がかかる車検よりも前のタイミングで売却を検討するのが基本だ。
「毎年4月1日時点の所有者に自動車税が課税されますので、その前のタイミングで手放したほうが得といえます。加えて、例年3月は新生活スタートに向けて車を買う人が多いので買取店が在庫を確保するため、1~2月は高く売れる傾向があることも知っておきましょう」(北山氏)
最後に任意保険の解約手続きがあるが、「今後もう車に乗るつもりはない人でも、等級を保存する『中断証明書』の手続きをしておくとよい」と北山氏は続ける。
「自動車の任意保険は等級が高くなるほど割引率が高い。車を手放しても中断手続きをしていれば、等級を最大10年間保持できます。何かの理由でもう一度車を買うことになっても、所定の条件を満たせば、高い等級のまま保険を再開できます」
※週刊ポスト2021年9月17・24日号