ガチャがかなり“優しい”
IT企業に勤める30代男性・Bさんがハマっているのは、Hypergryphが開発し、日本ではYostarが運営・配信するタワーディフェンスゲーム『アークナイツ』だ。タワーディフェンスとは、自陣に向かってくる敵に対して、キャラクターを配置し、敵を撃退して防衛するゲームジャンルである。
「これまでのスマホゲームとは一線を画するというか、まるで据え置き機のようなゲームです。工夫しながらソロでじっくりとプレイする戦略性の高いゲームだと思います。たとえ最高レアのキャラがそろっていても、確実に勝てるわけではないというのが興味深いところ。キャラクターの配置場所やスキルのタイミングなどで変わってきます。逆に言えば、工夫次第で低レアキャラクターだけでも勝ててしまうというのが面白い」(Bさん)
Bさん曰く、他のスマホゲームに比べてガチャの依存度が低いうえに、その仕組みも優しいものになっているという。
「私の知る限り、ガチャがかなり“優しい”ゲームだと思います。51回目以降は確率が上がっていき、99回目で確実に出る仕組み。ガチャ以外でキャラクターが出る仕組みもあり、低レアだけでなく最高レアのキャラクターを手に入れられることも。毎日ログインしていれば、月額600円で10回はガチャを引けると思います。それで十分に楽しめてしまう」(Bさん)
ゲームのバランスについても、「絶妙」とBさんは唸る。
「リリースからしばらく経つと、初期に登場したキャラクターが活躍できなくなるゲームが多い中、『アークナイツ』は第一線で活躍できる絶妙なバランスを保っています。単にガチャを引かせるために、強さがインフレしていく日本のゲームとは大違い。ただし、ストーリーは絶望的に暗くて人を選ぶのも事実です。私はその暗い世界観も含めて好きになったのですが、こんなにスマホゲームにハマったのは初めてで、我ながら驚いています」(Bさん)
中国発のスマホゲームの躍進はまだまだ続くか。