日々の生活に欠かせないツールとなっているスマートフォン。1人1台どころか、2台持ちのユーザーも少なくないが、彼ら/彼女らは、2台のスマホをどう使い分けているのだろうか。「2台持ちユーザー」たちの生の声を聞くと、2台持つことのメリットもあれば、デメリットもあるようだ。
都内の映像制作会社に勤務する太田さん(仮名、30代女性)は、仕事用のスマートフォンとプライベート用のスマートフォンの2台を使っている。
「うちの会社は、携帯電話が支給されるわけではないので、もともと1台のスマホを仕事にもプライベートにも使っていたんですが、LINEで“誤爆”してしまうことが何度かあって、仕事用とプライベート用に分けることにしました」
太田さんはとあるアイドルグループの大ファンで、ファン仲間とSNSを介して頻繁に情報交換をしている。
「推しがテレビに出ていたので、その画面の写真を撮って“ヤバい、かわいすぎ!”とオタ仲間に送ったつもりが、上司に送っていたという……。その時は上司も笑ってくれましたが、そういうことが何度かあって、これは良くないなということで、仕事用とプライベート用とでスマホを分けることにしたんです。
プライベート用のスマホは、基本的にSNS利用がメイン。通話もLINEを利用します。メールや電話番号はほとんど使っていなくて、オタ仲間とはインスタグラムやLINE上でやり取りしています。仕事用のスマホでは完全に仕事関係の人としかやりとりしていません。LINEはたまにしか使わないし、基本的に仕事の通話専用という感じですね」
仕事用とプライベート用でスマホを分けたことで、SNSにも変化が起きたという。
「仕事用のスマホでSNSをやっていたときは、“おすすめのユーザー”とか“知り合いかも”みたいな感じで、会社関係の人のアカウントが表示されることがよくあって、そのたびにドキドキしていたんです。でも、プライベート用のスマホに移行してからは、そういうこともなくなり、常に安心してオタ活に専念できます」(太田さん)