【ADVICE】サブスクは解約期限に要注意
最近は「定額制で見放題・聴き放題」といったサブスクリプションが人気だが、そうしたシステムは自動引き落としの契約自動更新が多く、解約しない限り、会費の支払いが延々と続く。『9割の買い物は不要である』などの著書があるマーケティング&ブランディングディレクターの橋本之克さんが言う。
「加入したときは有効活用したいという気持ちが強く、映画や海外ドラマを鑑賞するためにわざわざ時間を割く。こうした心理を『サンクコスト効果』と呼びます。支払ったお金の価値を実際以上に感じ、ムダにしたくないと思うのです」
しかし、多くの人は徐々にペースダウンしていく。
「サブスクはしっかり利用すれば得ですが、頻度が落ちてきたり、使っていないと感じたら解約すべきです。解約有効期間を確認して忘れないように。特に年間契約を解約する機会は1年に1度なので注意すべきです」(橋本さん)
【プロフィール】
野原広子/「オバ記者」の愛称で知られる。1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。
橋本之克さん/マーケティング&ブランディングディレクター。昭和女子大学 現代ビジネス研究所研究員。近著に『9割の買い物は不要である』(秀和システム)。
文/野原広子、取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2021年12月9日号