不要なモノを処分するのも大変
商社に勤める20代女性・Cさんが福袋を買わなくなったのは、「無駄遣いして後悔するのが嫌」だからだという。
「以前はよく福袋を買っていたんですが、それなりのものをコスパ良く買えた満足感よりも、微妙なものにお金を使ってしまったことへの後悔が強くなったんです。そこまで好きでもないアクセサリーやコスメを我慢して使い続けるのも嫌だし、飲料や食品系も案外消費できないんですよね」(Cさん)
片付けが苦手だというBさん。福袋で不要となったものを処分するのもまた厄介だと嘆息する。
「福袋はたとえお値段以上のものが入っていたしても、使わないものは結局不用品でしかない。私はモノを捨てるのが苦手なので、不要なものでもとりあえず収納棚に突っ込んでしまい、いろんなものがどんどん溜まっていく。福袋に入っていて、自分にはいらないというものをメルカリで売る人も多いみたいですが、私はそれすら面倒だと思うタイプなんです。
ちなみにメルカリで売る場合も、タイミングが大事っぽい。私は実際売ったことはないんですけど、売ろうと思ってメルカリを覗いたことがあるんです。その時はもう秋だったんですが、今年の福袋に入っていたものがまだ売られていて驚きました。売った経験のある友人に話を聞くと、同じものでも、“発売されてすぐ”がもっとも売れやすいんだそうです。その話を聞いた時、不用品をさっさと売ることができる人は、福袋のお得度だけをきちんと堪能できるのかなと思いました。
まあ、新生活を始める人とかで、キッチングッズやお皿、家電ならなんでもほしい、みたいな場合、そういったテーマの福袋を買うのはアリだと思います。一気に、かつお得に揃えられるので。実際、予約開始後すぐに売り切れるものもあるみたいですしね」(Cさん)
福袋を楽しみにしている人たちがいる一方で、“福袋離れ”した人たちもいる。そこには、お得感だけでは計れない、さまざまな価値観が影響しているようだ。