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2022年のコロナ予測 日本は「アフターコロナ」のフェーズに入ったか

新型コロナ治療薬として国内認可が期待される米メルク社の「モルヌピラビル」(時事通信フォト)

新型コロナ治療薬として国内認可が期待される米メルク社の「モルヌピラビル」(時事通信フォト)

「国がコロナ病床を全国で約1万床増やしたほか、日本のワクチン接種率は世界的に見ても高い。そのうえ、現場の医師の経験値も上がっており、治療に使えるのみ薬も実用化が近づいていることから、少なくとも、以前のような混乱は起きないと考えています」

 のみ薬の中でも、ファイザー社製の「パクスロビド」は、入院と死亡を9割減らしたとの報告もあり、世界で注目されている。ただし、日本での承認まではまだ時間が必要。代わりに国内に先に登場するのは、12月3日に厚労省に製造販売申請が出された米メルク社の「モルヌピラビル」になりそうだ。2021年11月10日には岸田文雄首相が「承認され次第速やかに医療現場に届けたい」と発言した。

「ただし、オミクロン株の毒性が低いとはいえ、重症化する人が絶対にいないわけではない。引き続き、要警戒でしょう」

 コロナ以外の病気治療には「アプリ」が役立ちそうだ。医師の処方を受けてスマホに記録したり、写真を保存したりするだけで、生活習慣のアドバイスや症例の確認、治療の進度などを確認できる。

「国内ではすでに禁煙治療アプリが薬事承認されているほか、高血圧や不眠などの治療アプリも開発中で、いずれも2022年に実用化されそうです。注目したいのは、うつ病などの精神疾患の治療アプリ。こうした疾患は、医師やカウンセラーとの対話を伴う認知行動療法が治療の要です。これがアプリでできるようになることで、通院の必要がなくなり、毎日自宅で治療に臨むことができる」

 2022年はコロナから心の問題まで、医療が大きく飛躍しそうだ。

※女性セブン2022年1月6・13日号

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