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カツカレー論争 「別々に食べたい」という否定派に猛反論する愛好家たちのロジック

松のやの『ロースかつカレー』並盛(590円)

松のやの『ロースかつカレー』並盛(590円)

 カツカレーのボリューム感が魅力だというのは、神奈川県の会社員Bさん(20代男性)だ。

「よく“カレーは飲み物”なんて言われますが、カレーライスの魅力は、サッと食べられるところだと思うんです。でも、カレーライス1杯ではなかなか満腹にはならない。そこでカツカレーです。カレーにカツを乗せれば、ボリューム感も大幅にアップするし、味の変化も楽しめる。あと、個人的にはロースの豚肉の脂身が口の中でカレーと混ざり合うのが好きなんですよね。あれは絶対にカツカレーでないと味わえません」(Bさん)

CoCo壱番屋の『ロースカツカレー』(809円)

CoCo壱番屋の『ロースカツカレー』(809円)

ボリューム感があるのに「お財布に優しい」

 外食チェーンで提供されるカツカレーは、「お財布に優しい」という面もあるようだ。前出・小浦氏はこう話す。

「たとえば、カレーチェーンのCoCo壱番屋であれば、定番トッピングの『ロースカツ』は295円です。300円以下でとんかつが提供されると考えれば、かなり安いですよね。また、『かつや』であれば、『カツカレー(梅)』が715円です。『ロースカツ定食』の759円に比べてちょっと値段が安いという点を魅力に感じる人はいると思います。

 そして『松のや』については『ロースかつカレー』の並盛が590円で提供されています。そもそも『松のや』自体が安いんですが、カツカレーのボリューム感をこの値段で楽しめるというのは、消費者にとっては本当に嬉しいことですね」

(※上記コメント内価格は公式サイトに表示されているもの。店舗によって価格が異なることがあります)

 単純なカレーととんかつの足し算ではなく、まったく新たな楽しみを生み出していると言えそうなカツカレー。否定派もいるようだが、その奥深さに魅了されている人も少なくないのではないか。

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