SIMロックの原則禁止、料金値下げの影響も
最近になって、2017年9月発売のiPhone 8を購入した人もいる。メーカー勤務の女性・Bさん(40代)は、先日、家族3人のスマホを買い替えた。
「私と夫はiPhone 7からiPhone 8に買い替えました。容量が64GBモデルなら2万円前後で買えたのでお得だと思いました。バッテリーも消耗していない“当たり”の端末だったので、ラッキー。バッテリー交換をするとしても3000円くらいでできますしね。
中学生の子ども用にはiPhone SE(第2世代)64GBモデルの未使用品を3万円くらいで買いました。家族全員で3台のスマホを買っても7万円。1台で10万円を超える新型iPhoneなんてとても無理です(苦笑)」(Bさん)
ここ数年で通信業界を取り巻く環境は激変した。SIMロックの原則禁止や料金値下げといった要素も中古市場の活性化につながっているようだ。
「SIMロックフリーは一般的になったし、格安SIMだけでなく大手キャリアの値下げも大きい。2年契約を前提に新品の端末とセットで契約していた過去がなつかしい。正直、ネット閲覧とLINEのやりとりがほとんどなので、私にはiPhone 8で十分。低価格の中古スマホと自分にあった通信会社を選べるいい時代になったと思います」(Bさん)
「日本の中古端末は他の国のものより高品質」
IT業界に勤める男性・Cさん(30代)は、外国人の友人から、「日本で中古スマホを買ってきてほしい」と頼まれることがあると明かす。
「iPhoneはOSのサポートが長いので、4~5年前の端末でも余裕で使えるのが魅力的。それに日本の中古端末は、他の国のものと比べて品質が良いみたいで、タイ人とインド人の友人が『まるで新品のようだ』と絶賛していました。日本に行けないから代わりに購入してほしいと言われました」(Cさん)