現在、Bさんは心療内科に通院中。仕事については、「クビにならない限り続けます」と消極的ながら辞める気はないという。理由は当然「お金がほしいから」だが、「こんな状態で転職できるわけもない」と自嘲気味に話す。
「希望の部署じゃないからといって、その部署での評価が低いと、結局それが人事に報告されるということにやっと気が付きました。嫌だからって休んでいたり、サボっていたりしていて、希望の部署にいけるはずもありませんよね。しかも希望の部署に行ったからといって、めちゃくちゃやる気になれるかといったら、わからないし……。
身についたものが何もないという危機感はありますが、いずれにせよ今後ずっと社会人として生活していくわけですから、まずはメンタルとの付き合い方をおぼえないといけない、と思っています」(Bさん)
経済的には“恵まれた”立場に見えるかもしれないが、キャリア形成の面では苦しい立場にある「社内ニート」。そうなる理由は様々だろうが、同じような立場でもがいている人は少なくないのかもしれない。