この背景にあるのは、やはりお金持ち特有の見栄なのかもしれない。「若造に指示されて働きたくない」「話の合わない人たちと趣味を共有したくない」といった、現役時代から続くプライドの呪縛だ。池田さんはこれを「世田谷病」と名づけ、問題提起している。
「老化が早まって介護が必要になった場合、福祉施設が立ち遅れている山の手エリアは適さない。事実、目黒区にはサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)が1つもありません」(池田さん)
山の手エリアならではの高齢者問題が、今後顕在化してくるのかもしれない。
※女性セブン2022年2月3日号