家族で一緒に食事する機会が減って…
IT企業に勤務する40代女性・Bさんは、夫と子供2人の4人家族。食洗機をよく使っていた時期もあったが、現在は出番が減っている。
「うちはカウンターキッチンで、ビルトインタイプの食洗機です。引っ越した時に、『食洗機だけは絶対つけてほしい』とお願いしたほど、食洗機は念願でした。カウンターキッチンなので、見た目的に食器洗いかごが出っぱなしというのは避けたかったんですね。
実際、食器を入れたら洗って乾燥までしてくれるというのは嬉しいし、高温の水で洗ってくれるので、本当に綺麗になります。手洗いをしない分手荒れもしなくなるなど、メリットは大きかった。でも、子供たちが大きくなるにつれて、家族で一緒に食事をする機会が少なくなり、一度に洗う鍋や食器が減ったので、わざわざ食洗機を使うほどでもない。ササっと洗ってしまう方が、我が家では効率良くなりました。ただし、親戚や友人が来て、大量に食器を使うような時はやっぱり活躍してくれます」(Bさん)
一度に全部洗えず何回も起動させる羽目に
一人暮らしで食洗機を買ってみたものの、後悔している人もいる。広告代理店に勤務する30代男性・Cさんは、それなりに自炊をするものの、流しに鍋や食器をためてしまいがちだった。コロナ禍で自宅時間が増えたのを機にキッチン周りを充実させようと思い立ち、一人用の小型食洗機を購入した。
「タンク式食洗機なら水道工事不要だし、置き場所も好きに決められるので魅力的でした。ただ設置できる場所が選べるとはいえ、結局、排水と給水の関係でシンク横に置いた方が使い勝手が良い。実際置いてみると、狭いキッチンにはかなり厳しかったです。
しかも小さいので、鍋と皿をすべて同時に洗うのが難しく、何回も起動させることになる。タンクに水を入れる給水作業もトレイの手入れも面倒……。音も予想以上に大きくて慣れません。使ってみないとわからないことは多いんだなあ、と思っています」(Cさん)
期待が大きかった分、自分に合わないと気づいた時の落胆もまた大きい様子。うまく使えば役に立つ食洗機だからこそ、自分のライフスタイルに合うかどうか、よく吟味して選びたいものだ。