年間の給与が1000万円以上の人は、給与所得者全体の約5%(民間給与実態統計調査より)。一握りの人といえます。その中には、「2000万~2500万円」の人が0.3%、「2500万円超」の人も0.3%含まれています。お金持ちはそもそも「給与所得」ではない多額の収入や資産を持っている人も多いでしょう。いくら「上位5%」でも、中にいれば熾烈な格差に直面するわけで、世間から見ればひとくくりに「お金持ち」であっても、その内情は異なります。
周りにもっとすごいお金持ちがいる世界で育つと、その中での新たな格差が生まれます。ある程度のところで「自分の幸せ」を見つけられればよいのでしょうが、そう簡単なものではないようです。明日香さんの話からは、どこまで行っても格差社会から逃れられない現実が見えてきます。
文/高木希美(ライター)