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自己主張が強い団塊世代の介護問題 方針折り合わず苦労する例も続出

地域包括支援センターでできること

地域包括支援センターでできること

「運転免許は返納済みの男性が、『介護施設の駐車場に愛車を置いて毎日眺めたい』というケースがありました。スーパーカー世代の方でしたが、都市部で駐車スペースに余裕のある介護施設が見つからず、その男性は泣く泣く愛車を手放しました。

 また、企業の重役を務めた70代の男性が20歳そこそこの介護施設の女性スタッフからの『トイレ行くよー』などといったタメ口にショックを受け、しばらく施設に戻ってこなかったというケースもあります」(平栗氏)

 この先、団塊世代の高齢者が介護施設を利用し始めると、こうしたトラブルが急増すると考えられる。無用な衝突を避けるには、「要望は初めから伝えておくこと」と「何でも相談できて相性の良いケアマネ選び」が肝心だ。

「団塊世代が増えると介護サービスに対する要望も複雑かつ厳しくなるでしょう。しかし、運営側としては最初にはっきりと要望を言ってもらえると対応しやすく、のちのトラブルを避けられます。

 また、相性が良いケアマネを選ぶにはその人の経験に注目しましょう。ケアマネにはそれぞれ得意分野があり、訪問介護経験を持っているのか、医療関連の資格を有しているのかなど、経歴や資格について直接聞いてみましょう」(平栗氏)

 残りの人生を安らかに過ごすには、自分に合うケアマネや介護プランを見つけることが肝要だ。

※週刊ポスト2022年3月4日号

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