犬や猫はダメだけど小さい鳥はOK?
鳥を飼う隣人に悩まされているというのは、メーカーで働く20代男性・Bさんだ。ある時から鳥の声を良く聞くようになり、不思議に思っていたという。
「早朝に鳥の鳴き声が聞こえるようになりました。ハトとスズメがよくベランダに来ていたので、知らない野鳥も来るようになったのかもしれないと思っていましたが、どうやら違う。もしかしたら音の主は隣なのではないかと思い、外からベランダを見てみると、鳥かごがあったんです」(Bさん)
鳴き声が改善されることがなかったため、管理会社に連絡し対応してもらったというBさん。「ペット云々ではなくて、騒音に関するマナーですよね……」とぼやく。
「僕の住んでいるマンションは、もともとペット不可だったんですが、ある時誰かが交渉して、犬猫はダメだけど、小さい鳥ならOKになったらしいんです。それはそれで管理会社と大家さんの判断だから仕方ないし、僕だってもしかしたら音がうるさい時があるだろうから、ある程度はお互い様だと思いますが、避けられるものは避けたい。鳥は少なくとも部屋のなかで飼ってほしいなあ、というのが個人的な思いです」(Bさん)
「ペット可」の物件でもマナーの問題
ここまで紹介してきたのは、基本的に「ペット不可」の物件でのトラブルだが、「ペット可」の物件でも、ルールやマナーが守られないと、他の住人たちの居心地が悪くなる。広告代理店に勤める30代女性・Cさんは、自身が住むマンションの現状に辟易としている。
「1階に猫を2匹飼っている人が住んでいるんですが、その人は猫を外に自由に出すんですよね。共用廊下に普通に猫がいてびっくりしますし、駐輪場がフンまみれになっていたことも。『ペット可』だから飼うなとは言えないけど、飼い主の質はさまざまだということを実感しました。管理できないものは飼わないでほしいなというのが本音です」(Cさん)
ペットをめぐるトラブルは少なくない様子。集合住宅に住んでペットを飼うのであれば、周囲の住人たちに迷惑がかからないよう心がけてほしい。