音楽に動画、電子書籍など、多くの人が利用するようになった、定額制のサブスクリプションサービス(以下、サブスク)。その波はゲームにも及んでいる。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、今年6月にサブスクサービス「PlayStation Plus」(PS Plus)をリニューアルすると発表した。
プランは「PlayStation Plus Essential」(1か月850円、3か月2150円、12か月5143円)、「PlayStation Plus Extra」(1か月1300円、3か月3600円、12か月8600円)、「PlayStation Plus Premium」(1か月1550円、3か月4300円、12か月10250円)の3つ。最上位プラン「PlayStation Plus Premium」では、数百本のPS4とPS5のタイトルをはじめ、PS、PS2、PS3、PSPのタイトルを最大240本プレイ可能だ。PSシリーズが本格的にサブスクに参入することで、ユーザーたちからは期待の声が上がっている。
PS4かPS5が1台あれば往年の名作が楽しめる
「ついに来たかという感じで、素直にうれしい。PSの公式Twitterへの返信で、次々とPSやPS2の名作タイトルの追加希望が寄せられていたのを見て、わくわくしました」
そう語るのはIT企業に勤務する30代男性・Aさんだ。在宅勤務になってからというもの、ゲーム熱が再燃。時間を見つけては名作をプレイしている。
「PS3やPS Vitaで、PSやPS2のゲームをダウンロード購入できる『ゲームアーカイブス』は、昔のゲームをプレイするには欠かせない存在で、今も利用しています。ただ、PS4とPS5には対応していないのがネックでした。今回のサブスクなら、PS4もしくはPS5のみでレトロゲームをプレイできてしまうのは大きな魅力ですね」(Aさん)
サブスクに期待を寄せるAさんだが、残念な点もあるという。
「正直、『ゲームアーカイブス』で購入してきたタイトルを、PS4やPS5で遊べるようにしてくれればもっと嬉しかった。何万円分も買ったものを引き継ぐことができたら最高だったのですが……。気になるのは、サブスクに収録されるタイトルです。自分がプレイしたいものがなければ、魅力が半減してしまいます。有名タイトルだけでなく、マイナーなものもぜひラインナップに入れてほしい」(Aさん)