戦争が長引けば2~3割上乗せ
経済アナリストの森永卓郎さんも「戦争の影響を考えて、麺類はいまのうちに買うべき」と指摘する。
「小麦の売り渡し価格は10月に再改定されますが、その価格にはウクライナ戦争の影響が組み込まれるため、大幅に値上げされる可能性が高い。戦争が長引けばさらに2~3割上乗せされる恐れがあるので、麺類は値上げ前に買いだめしておきたい」(森永さん)
丸山さんは小麦の高騰がお米に影響することを懸念する。
「値上げの続くパンやパスタを避けて、主食をお米にシフトする兆しがみられます。6月以降は品薄まではいかないと思いますが、お米の値上がりが目立つかもしれません」(丸山さん)
定番品でいえば、永谷園が「お茶づけ」の希望小売価格を7年ぶりに改定し、6月から5~9%値上げする。また、味の素はうま味調味料の「味の素」や「クノール スープDELI」などを同様に2~13%値上げする。保存の利く定番品は値上げ前にまとめ買いをしておくのがベターだ。
大手メーカーが4月に値上げしたマヨネーズやトマトケチャップ、食用油もさらなる価格上昇が見込まれる。
「原材料費の高騰や輸送コストの上昇により、これらの商品は今後も継続的に値上げが続いていくはずです。消費期限があるので大量に買いだめするのは難しいですが、現状のストックに1~2個プラスしておけばお得になるでしょう」(丸山さん)