新型コロナウイルス感染拡大に伴う「まん延防止等重点措置」(まん防)が、3月21日に全面解除され、1か月以上過ぎた。感染対策をしながらではあるが、自由に外出しやすい生活が戻りつつある。その一方で、ステイホーム期間を満喫すべく始めた“趣味”のために購入したグッズが、部屋の中で放置されている人たちもいるようだ──。
料理道具一式を揃えたのはいいものの…
都内のマンションで夫と2人暮らしをする会社員・Aさん(30代女性)は、コロナ禍のステイホーム期間に料理を趣味にしようと決心。それまでほとんど自炊をしていなかったこともあり、この機会に調理グッズ一式を通信販売で購入したが、今となってはそのほとんどを使っていないという。
「元々持っていた調理器具は深鍋、包丁1本、小さなカッティングボードだけ。まずはフライパンと、ボールやざるなんかを一式揃えました。あと、調子に乗ってたこ焼き器付きのホットプレートも買いました。家で夫とお好み焼きやたこ焼きを楽しもうと思って買ったんですが、活用したのは数回だけでしたね。たこ焼き器って洗うのが面倒だし、そもそも慣れていないので、あまり上手にできないし……。ホットプレートはすでにホコリを被っています。
恥ずかしい話なのですが、お菓子作りの道具も揃えました。計量カップ、量り、ケーキの型とかですが、それらも結局3回くらいケーキを作った後は、全然使っていません。しかも、3回のうち2回は失敗でしたからね……」(Aさん)
Aさんはそのほかにも、スムージーを作るためのミキサーも購入したが、それもまたほとんど使っていないという。
「結局、コロナ禍で習慣になったのは自炊をすることではなく、デリバリーを頼むことでした(苦笑)」(Aさん)