より“ふわとろ”な親子丼にカスタムすることも
吉野家の親子丼となか卯の親子丼について、記者Aはこのように比較する。
「おそらくどちらも方向性は同じだと思います。鶏肉の柔らかさと卵のふわふわ感にこだわっていて、決して重すぎない味付けなども共通している。ただ、10年ぶりに親子丼を発売した吉野家に対し、なか卯は長年にわたって親子丼を看板商品にしているだけあって、やはり完成度は高いと思いましたね。単純に長ねぎではなく、三つ葉が乗っているというのも、なか卯が“王道の親子丼”を追求している証拠でしょう。なか卯の親子丼とても安定感があって、これなら毎日食べても飽きないと思います。
吉野家の親子丼は、値段とボリューム感が重要なメリットですね。カロリーも吉野家のほうが高いですし、値段も吉野家が安い。庶民派外食チェーンの商品として、吉野家の親子丼を支持する人もいると思います」
そんな記者Aだが、いずれの親子丼についても、「もっと“ふわふわ感”があってもいい」と話す。
「これは好みがわかれるところでしょうが、個人的には生卵を追加して、よりふわとろな親子丼にカスタムするのもアリだと思います」
なか卯では、通常メニューに『とろたま親子丼』(並盛520円)というメニューを提供している。通常の親子丼に“こだわり卵”を後のせするというものだ。
「なか卯は、親子丼のいろいろな楽しみ方を追求していることがわかります。さすが、親子丼で長年勝負していただけあります」
商品開発に10年をかけて話題の吉野家の親子丼。長年看板商品として愛され続けてきたなかうの親子丼。それぞれを食べ比べてみてはいかがだろうか。