住まい・不動産

家族の借金発覚で老後計画は一変する 熟年離婚して家を売った70代女性の受難

万全だと思っていた老後計画が崩壊するケースも…(イメージ)

万全だと思っていた老後計画が崩壊するケースも…(イメージ)

 時に人生を崩壊させることもあるのが、ギャンブルというもの。ギャンブルに熱中するあまりに多額の借金を抱え、周囲の人々に迷惑を掛けるというトラブルは、珍しいものではない。しかも、困ったことに、周囲には一切知らせず、密かにギャンブルにハマり、そのうえ借金を作っていたというケースもあるのだ。老後計画を考えていたときに家族の借金が発覚した場合、どのように家計をやりくりしていけばよいのだろうか。リアルケースを見てみよう。

 東京都に住む無職の女性・さくらさん(仮名・76才)は、夫の借金によって老後の計画が大きく変わってしまったという。

 20年ほど前、50代のときに埼玉県浦和市に一戸建てを購入した。当時は夫婦ともに働いており、一人娘も独立。家計の心配はなかった。ところがその後、夫にギャンブルによる借金があることが発覚──。

「貯金を崩して借金を一括返済し、娘が結婚するときに家を売って別れました。そのとき、約5000万円で売れた家のお金は、私が全部もらいました」(さくらさん・以下同)

 この5000万円が老後の命綱になるはずだった。しかし──。

「5000万円は全額、娘婿に取られてしまったんです。“埼玉県の川口市にいい土地があるから二世帯住宅を建てましょう”と言われて、私が5000万円で土地だけ購入しました」

 家は娘婿が建てるという話だったのだが、突然払えなくなったと泣きつかれた。

「私は当時まだ働いていましたし、娘がふびんで、結局家のお金も出すことに。それでやっと二世帯住宅が建った矢先、娘婿の不倫が発覚。おまけに借金も作っていたんです」

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