食料品は、平均で1~2割値上がりしているが、一般的に購入した食材の1~2割が捨てられていることを考えると、買ったものを使い切ることで相殺できる可能性が高い。とはいえ、「物価の優等生」といわれる「もやし」や「卵」まで値上げしており、主婦としては頭が痛いところだ。
「食材は毎日の生活に直結しているため、過度な切り詰めはおすすめしません。わが家もお菓子などの嗜好品や外食費を切り詰めることで、予算内に収まるよう調節しようと思っています」
お片づけプランナーでもある橋本さんは、家計の相談と家の片づけをセットで依頼されることが多い。
「クライアントさんの中には、防災・備蓄用にストックしている食品の存在を忘れている人も多い。消費期限が切れていては、いざというときに役に立ちません。わざわざ食べ慣れない食品を買わなくても、いつも食べているツナ缶やさば缶などを食べながらの備蓄にすれば、節約にもなりますよ」
また、ガスコンロや給湯器、食器洗い乾燥機などのキッチン設備も、家電同様に世界的な電子部品の供給不足で生産に支障をきたし、納期の見通しが立たないものも出てきている。キッチンリフォームなどを考えているなら、早めに注文を。
【プロフィール】
橋本絵美さん/「ハピママlabo」代表。2男4女の6児の母であり、育児に家事に仕事に奮闘中。お金とモノのつきあい方を踏まえ、貯まる会計の仕組み作りが得意。お片づけプランナーでもある。
取材・文/山下和恵
※女性セブン2022年5月26日号