“現場経験”が重要に
もちろん、いたずらに相談先を増やしていくとそれだけ費用がかさんでしまう。
「相談の前に料金はきちんと確認しましょう。“初回の相談は無料”といったフレーズに惹かれて相談してみたら、初回では肝心な話をせずに問題点の指摘だけをされ、後から思ったよりも高額な報酬がかかってしまうこともあるので注意しましょう」(吉澤氏)
弁護士や税理士は取り扱う分野が多岐にわたるため、相続に詳しいかは人によって異なるという点にも注意が必要となる。
「相続関連の相談実績が多い経験豊富な専門家を選ぶのがよいでしょう。特に、その方がどのような現場を乗り越え、具体的にどんな事案に携わってきたかが重要です。机上の知識だけだと、相談者自身が気づいていない潜在的な問題点を見落とし、ミスリードしてしまうかもしれないからです」(吉澤氏)
※週刊ポスト2022年7月1日号