飲食店探しの手段として重宝する「グルメサイト」。店の住所や電話番号などの基本情報をはじめ、来店客によるレビュー、さらには予約までできる便利さから、何度も利用したことがあるという人は多いだろう。その一方で、大手グルメサイトにおける採点評価基準がブラックボックスであることから、“評価操作問題”が話題に上ることも増えている。そうした影響もあってか、飲食店探しの際に「グルメサイトを使わなくなった」という人も増えているようだ。では、“グルメサイト離れ”した人たちはどうやって飲食店を探しているのか、その“受け皿”について聞いてみた。
「Googleマップのほうが信頼できる」の声
メーカーに勤務する20代女性・Aさんは、SNSとGoogleマップを駆使して飲食店を探すという。
「Instagramのハッシュタグで『#場所+ランチ』みたいに検索してから、おいしそうなお店やメニューを確認します。その後、店名をGoogleマップで検索して、レビューを新しいものから古いものまでチェック。メニュー写真だけでなく、おいしさ、店員の接客態度なんかの口コミも読めます。それにInstagramから予約やデリバリーもできるので、便利です」(Aさん)
Googleマップで結局レビューを参考にしているにもかかわらず、なぜグルメサイトを使わないのだろうか。
「まずInstagramだと、自分が信頼できると思う人の意見を参考にすることができます。あとGoogleマップにも採点評価はあるのですが、忌憚ない意見も多く、他のグルメサイトの評価よりは自分の感覚に近い印象。グルメサイトを頼りにしていると、どうしてこの店の評価が高いのか、理解できない店がたくさんありました。逆に評価が低い店でもおいしい店もあって、点数をどう捉えるかが難しいと思うようになったんです。グルメサイトは、妙に上から目線のメニューが目立つのも気になりました」(Aさん)