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あった、あった!「冷凍みかん」「幸福ゆき切符」…昭和の鉄道旅行の思い出

【直角椅子】見知らぬ人とボックスシートでひざ突き合わせ…

昭和30年の小学生の遠足時、車内で直角椅子に座ってお弁当を食べているひとコマ(写真提供/鉄道博物館)

昭和30年の小学生の遠足時、車内で直角椅子に座ってお弁当を食べているひとコマ(写真提供/鉄道博物館)

 いまや、特急や新幹線では進行方向を向いたリクライニングシートが標準仕様だが、昔の普通列車や急行列車は直角椅子で、相向かいにひざを突き合わせて座るボックスシートが多かった。

 写真は昭和30年の小学生の遠足時、車内で直角椅子に座ってお弁当を食べているひとコマだ。背もたれは硬い木製で、冷房なども当然のようになかったが、友達と笑い合い、見知らぬ人と一緒になって、みかんやおにぎりを分けてもらった思い出がよみがえる人も少なくないだろう。古きよき時代のワンシーンだ。

【灰皿】座席に灰皿と栓抜きが備え付けられていた時代も

鉄道博物館に展示されている車両内の灰皿(写真提供/鉄道博物館)

鉄道博物館に展示されている車両内の灰皿(写真提供/鉄道博物館)

 直角椅子のボックスシートをはじめ、かつての中距離列車は座席やその周辺に灰皿が備え付けてあり、座席での喫煙が可能だった。

 そもそも、新幹線が開業した昭和39年当時は全車が喫煙車両。JR東日本で普通・快速列車が全面禁煙になったのは平成9年。列車の禁煙の歴史は意外と浅い。

 ボックスシートのテーブルに備え付けられていた栓抜きも懐かしい。

ボックスシートのテーブルに備え付けられていた備え付けられていた栓抜き(写真提供/鉄道博物館)

ボックスシートのテーブルに備え付けられていた備え付けられていた栓抜き(写真提供/鉄道博物館)

「お米屋さんで売っていた飲料『プラッシー』などの栓をこれで抜き、飲んだ記憶があります」(松本さん)

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