はみ出すほど入ったハイボールの氷が邪魔
氷そのものが苦手な人もいるようだ。IT企業に勤務する30代女性・Bさんは、その理由をこう語る。
「夏でも飲み物は常温か少し冷たいくらいがちょうどいいいので、多すぎる氷は正直余計です。カフェって、大体冷房が効き過ぎで寒いぐらいなので……。味がだんだん薄まっていくのも嫌い。コップの表面についた水滴が垂れ、机が濡れるのも心地良いものではありません。ぬるいものを冷やす目的ならわかりますが、個人的にはいつまでも溶けない氷に、あまりメリットを感じません」(Bさん)
氷の扱いに疑問を抱く人もいる。専門商社に勤務する40代男性・Cさんは、おかわりする時に、氷も交換してしまうことにもったいなさを感じているという。
「ソフトドリンクやサワーをおかわりする時に、氷はそのままでいいのに、グラスも氷も全部交換する店が多い。衛生面なのかわかりませんが、同じグラスで、なかの飲み物だけ入れてくれる方式にして、その分、ちょっとでも安くしてくれればいいのに」
最近、氷たっぷりのハイボールにも疑問を抱くようにもなったという。
「ハイボールは氷たっぷりが普通とはいえ、店によって氷がグラスから出るほど山盛りなこともあります。もはや氷が邪魔で飲みづらく、上の1個か2個、氷を出してしまうことも(笑)。その後も氷が解けるまで飲みにくいし、途中で薄くなっていって、お酒を飲んでいる気がしません。よく行く店がその傾向なので、最近は“氷少なめ”と頼むようになりました」(Cさん)
冷たい飲み物を頼めば、当たり前に入っている氷だが、案外モヤモヤしている人は少なくないのかもしれない。飲食店側はこの事実をどう受け止めるか──。