食料品から日用品まで、多くの商品を取り扱っているコンビニエンスストア。どちらかといえば、惣菜や弁当、スイーツ、飲み物など飲食系のイメージが強かったが、ここ数年、各社が衣料品や生活雑貨にも力を入れている。ファミリーマートは、2021年に立ち上げたオリジナルブランド「コンビニエンスウェア」が好調で、ソックスは累計販売数が700万足を突破。セブン-イレブンは2021年ごろから「ダイソー」商品の売り場を設けており、取り扱い店舗を拡大。ローソンは「無印良品」の商品を扱う店舗を、2023年中に全国へ拡大していく予定だ。
では、コンビニ大手各社が品揃えを強化している衣料品や生活雑貨を、消費者たちはどう評価しているのか。実際に購入している人たちに、その使い勝手を聞いた。
コンビニの衣料品はその場しのぎじゃない
ファミリーマートのラインソックスが好きだというのは、メーカーに勤める20代男性・Aさん。「デザインも機能性も魅力的」という。
「ファミマのラインソックスは、夏の短パンに相性が良いし、スニーカーやサンダルに合わせるのもいい。ファミマカラーのラインソックスだけでなく、ネオンカラーの派手なカラーソックスも好きで愛用しています。素材やクッション性が良いので、少し高くても納得できます。パッケージも切らずにチャックで開封できるし、靴下同士をとめる金具がない点も高ポイントですね」(Aさん)
最近は靴下だけでなく、タオルや下着も購入しているというAさん。ファミリーマートのイメージがすっかり変わったという。
「今は暑いので、いつもフェイスタオルを持ち歩いているんですが、それを忘れた時に、ファミマで今治タオルを買ったんです。そうしたら、すごく肌触りが良くて、虜になりました。そこから、Tシャツ、ボクサーパンツなど、どんどん、ファミマの衣料品が増えていきました。コンビニの衣料品って、出張や緊急時のその場しのぎ感が強かったんですけど、日常使いになりました」(Aさん)