Bさんは、「状態に納得がいかないものは、返品する」という。
「私の利用している通販サイトでは、期日以内なら無料で返品交換対応してくれるので、気軽に返品しています。そのシステムは素晴らしいと思うんですけど、結局返品されることでコストがかかっているでしょうし、再送用の梱包も増えてしまっているのでは……。これって環境への配慮と逆行してませんか?」(Bさん)
宅配ボックスから出す時にペットボトル飲料が散乱…
簡易梱包で輸送されたうえに、マンションの宅配ボックスに配達されたことで、怒りを隠さないのは30代男性・Cさんだ。
「僕は500mlペットボトル飲料を定期的にケース買いして、ダンボール箱のまま部屋に置き、そこから消費しているんですが、最近、明らかにダンボールが薄くなりました。そうすると、箱がペットボトル24本分の重さに長く耐えきれないんでしょうね。届いてから、家のなかで移動させようとして箱を持ち上げると、面と面の糊付け部分が剥がれ、半壊するようになりました。すでに少し剥がれていて、そこから一気に壊れるということも多いです。
まだ僕の部屋の中で箱が壊れる分にはまだいいんですが、先日は、宅配ボックスに配達されて、そこから出す時に箱が崩壊……。自分の部屋まで運ぶのに、袋を持って何往復かする羽目になりました。部屋のなかでも、24本バラバラになってしまったペットボトルは、置き場所がないので、しばらくの間床にペットボトルを並べ、そこから少しずつ消費しなくてはいけない。歩く時にものすごく邪魔でした。
定期ケース買いなら少し安くなるし、買う手間もないなどと思っていましたが、これからはリアル店舗で飲む分だけ買ったほうがいいのかもしれませんね。でも、それはそれで面倒で、かなり憂鬱です。環境への配慮はとても大切だと思いますが、それなら薄くても耐久性のあるダンボールを開発するとか、何らか工夫してほしいです。消費者のことが考えられてないなあ、と思います」(Cさん)
SDGsが意識される機会も増えているが、メーカー側だけでなく、利用者にとっても納得できる簡易梱包は、まだまだ発展途上のようだ。