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“嫌われワード”の言い換え実例 「なるほど、なるほど」「私のこと覚えてる?」はどうする?

普段使いがちな言葉を少し変えるだけでも伝わり方は変わるという(写真:イメージマート)

普段使いがちな言葉を少し変えるだけでも伝わり方は変わるという(写真:イメージマート)

 良かれと思い口にした言葉や何気ない一言が、相手に不快感を与えてしまうこともある。自分の思いを会話で伝えるのは難しいもの。会話をストレスにしないためには、「ポジティブな言葉を意識して使う」といい。普段使いがちな言葉を少し変えるだけで人間関係も改善するのだ。その言い換え実例を紹介しよう。

自分と人は違うまずそこを理解しよう

 相手も同じ考えを持っていると思って会話をするのは危険だと話すのは、産業カウンセラーの大野萌子さんだ。

「たとえば、こんな相談を受けたことがあります。ある雨の日、同僚に駅まで車で送ってもらってから、雨が降るとそれが恒例に。同僚はよかれと思って“雨だから送っていくね”と誘ってくれるのですが、駅まで歩くことで気持ちをリセットしていた自分にはかえって迷惑に。でも善意のため断れずにいたそう。

 この例で相手に欠けていたのは、人と自分は考え方が違うという感覚。それがわかっていれば、“雨ですが、今日はどうしますか?”と相手の意向を聞く一言が出てくるはずです」(大野さん)

 こうした配慮が、余計な一言や嫌われワードのストッパーにもなる。また、相手を不快にする「批判」「非難」「否定」「比較」の“4つのH”を話題にしないことも大切だという。肝に銘じて会話を楽しみたい。以下、嫌われワードの言い換え術を紹介する。

無意識に使っている嫌われワード・言い換え術

【Before】「私も同じだからわかるわ」

【After】「私の経験とはきっと違うだろうけど、わかるような気がする」

 相手と自分では、感覚や意識、体験などが異なるということを前提に会話することが大切。安易に「わかる」などと共感や同意をすると、反感を買うことにもなるので注意。

【Before】「なるほど、なるほど」

【After】「そうなんですね」

 相づちに「なるほど」を多用すると耳障りに感じられ、上の空なんだなと取られてしまう。また、「なるほど」は同僚や部下に使う言葉なので、目上の人には失礼になる。

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