●姑に嫁に
【Before】「それはちょっとわかりません」
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【After】「すぐにはわかりませんが、 調べてみますね」
頼ってきた相手には親身になって対応したい。無理な相談でも、即断せず「調べてみます」など、希望のある言葉を。
【Before】「なんでそんなことで悩んでいるの?」
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【After】「何かあったら言ってくださいね」
相手の悩みを大した問題じゃないと勝手に決めつけないこと。解決策を出せなくても共感するだけで相手は救われる。
●ママ友に
【Before】「うちの夫、家事は何でもやってくれるのよ」
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【After】「いまは何でもやってくれるけど、そうなるまでが大変だったのよ」
罪のないのろけ話のつもりでも、夫やパートナーとうまくいっていない人には嫌みに取られる。のろけ話や自慢話がしたい場合は、それまでの苦労話を添えることを忘れずに。
【Before】「おやつは絶対手作りよね」
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【After】「うちはなるべく手作りにしているの」
自分の価値観を押しつけるような言い方はNG。「うちはなるべく手作り」などのように、“うちの場合”“なるべく”などの言葉を活用し、自分の意見が絶対ではない、という意味を込めるのがおすすめ。
●仕事仲間に
【Before】「○○はしないでくださいね」
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【After】「××してくださいね」
「しないでください」という否定系の言葉は、「もしそうしてしまったらどうしよう」と相手を不安にさせ、無言の圧力をかけることに。否定ではなく、「○○してください」と肯定の言葉に換えよう。
【Before】「どちら様ですか?」
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【After】「私は○○です。 お名前をうかがってよろしいですか?」
「どちら様ですか?」は、一見ていねいな言い方のようだが、こちらの素性を明かさずに相手のことを探るようで、冷たい言葉に感じる人もいる。特に職場では、まず自分から名乗るのが基本。
【プロフィール】
大野萌子さん/一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事。企業内カウンセラーを務めた経験から、人間関係改善に欠かせない最良のコミュニケーション方法を伝授している。著書に『言いかえ図鑑』(サンマーク出版)など。
取材・文/上村久留美
※女性セブン2022年9月22日号