メーカーやブランドの型落ち品やB級品といった商品を、定価よりも安い価格で購入できるアウトレットモール。服、生活雑貨、コスメなど、さまざまな商品を扱うショップが一堂に会する商業施設として、日本では1990年代頃から人気を博してきた。その一方で、「アウトレットモールに行くと、どうしてもムダ遣いしてしまう」と嘆く人たちもいるようだ。そんな反省から、すっかりアウトレットモールから足が遠のいてしまった人たちの話を聞いた。
お得な掘り出し物を見つけたが、ネットのほうが安かった…
昔はよく行ったが、最近は全然行かなくなったいうのは、メーカー勤務の40代男性・Aさんだ。
「昔よく行っていたのは、掘り出し物を見つけるのが楽しかったからです。今はネットがあるし、必ずしもアウトレット商品だからといってものすごく安いとは限らないことを知ってしまったんですよね。アウトレットモールにあるものは大体30%引きくらいで、ネットで安く買うか、店舗のセールの時と大差ないことに気づいてしまいました」(Aさん)
それでもアウトレットモールに掘り出し物があると信じ、しばしば足を運んでいたAさん。ある時、「これは!」というものを見つけたが、家で後悔することになった。
「アウトレットモールで購入したものが、どれくらいお得だったのか、知りたくなって検索をかけたら、ネットのほうが安くて……。購入前にネットを見るべきだったと後悔して以来、足が遠のきました」(Aさん)
ほしいものがなくても無理やり買うものを探してしまう
広告代理店に勤務する30代女性・Bさんは、アウトレット商品ならではの“デメリット”を味わうことが多かった。
「大幅に値下げしているものはサイズが大きすぎたり小さすぎたり、『やっぱりこういうのは売れ残るよね』という感じのものが多く、買えない。結局、あれこれ見ても満足できるものが見つからないことがよくありました」(Bさん)