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「いきなりLINEはあり得ない!」Z世代が怖いと感じる、年長世代のSNSコミュニケーション

距離感を間違えるとセクハラやパワハラにもつながる可能性も…(イメージ)

距離感を間違えるとセクハラやパワハラにもつながる可能性も…(イメージ)

ゼミの教授から「LINEグループを作りましょう」

 大学3年生の女性・Cさん(20歳)は、ゼミの教授の提案に驚いた。

「今年から大学のゼミがスタートしました。初回で自己紹介をしたあとに、ゼミの教授がいきなり『じゃあ、ゼミのメンバーでLINEグループを作って。そこに自分も入るので連絡はLINEグループでしましょう』と発言したんです。ゼミの先生は40代くらいの男性。

 正直、『うわ、ダルッ!』って思いましたね(笑)。大学の仲良くもない子や教授にLINEのアカウントを教えたくないし、そもそもLINEグループを嫌がる子も多いです。ある男子学生が、『LINEグループじゃなくて、メーリス(メーリングリスト)じゃダメですか? LINEだと個人的な情報とかもあるので……』とどうにか説得してくれたので、教授も渋々受け入れていました。LINEってプライベートなものだし、距離感を間違えるとセクハラやパワハラにもつながる懸念もあるので、公的な連絡手段で用いるのは違うと思います」

「Twitterやってる?」の質問はパワハラか

 現在、就職活動中の大学3年生の女性・Dさん(21歳)は、最近こんな経験をした。

「就活関連で知り合った企業の男性で、40代くらいの方がいました。趣味を聞かれて漫画が好きだと話したら、『俺もアニメとか漫画、結構詳しいよ。○○ちゃんってTwitterやってる? アカウント教えてよ!』と言われて。なんで就活で出会っただけの人に自分のTwitterアカウントを教えないといけないのか、すごく気持ち悪かったですね。

 その場では『以前はやってたんですが、アカウント消しちゃって(笑)』とごまかしたんですが。帰り道で、『鍵アカ5つ持ってるわ! でも友達でもないおじさんに教えるわけないじゃん!』と、怒りと怖さでイライラしました。これってパワハラみたいなものじゃないですか? 就活生という弱い立場だから、相手の機嫌を損ねないように気を遣わなければならないのも、すごく不快でした」

 一口にSNSと言っても、若い世代はSNS毎に適切な距離感を使い分けている。それを知らない年長世代が積極的にコミュニケーションを取ろうとして、不快な思いをさせてしまうケースも少なくないようだ。(了)

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