スワップポイントは365日発生する
外貨預金の金利に該当するのが、FXのスワップポイントと呼ばれるものです。正確には、金利の低い国の通貨を売って、金利の高い国の通貨を買った場合に、その金利差から生じる利益を受け取ることができます。たとえば日本の金利が0.01%、アメリカの金利が3.25%のときに、日本円でアメリカドルを買えば、金利差である3.24%のスワップポイントが受け取れます。
このスワップポイントは、日割り計算で土日を含む365日毎日発生しますので、長期投資を考えている場合は、1日でも早く始めるのがよいと思います。
ちなみにわたしは、スワップポイント目的の長期投資を2015年から行っております。当時、わたしがアメリカドルを買ったときの為替レートは1ドル=125.57円。そのあとアメリカドルは下落の一方で、2017年には1ドル98円台まで下げました。もちろんこのときのわたしの口座は、評価損となっています。それでも基軸通貨であるアメリカドルがゼロ円になる可能性は、天地がひっくり返る可能性くらい低いので、まったく動じることはありません。そのまま知らんぷりで放置していたら、ご存じのとおり、今年に入って急激にドル高が進みましたので、このときに買ったドルの評価益もずいぶんと膨らんできました。
ここでみなさんにお伝えしたいのは、為替の変動による評価益の膨らみではなく、6年保有し続けたおかげでスワップポイントがかなり増えていることです。当時買った1万ドルに対して、現時点(2022年9月末)でスワップポイントが6万2560円たまっています。
当時の為替レートで1万ドルを円換算すると125.57万円。おおむね1年間で1万円、ざっくり年利1%の利回りです。1%なんて大したことないと思うかもしれませんが、じつはアメリカの金利も今年に入るまでは、0.25%程度の低金利の期間が長く、それほど日本との金利差はなかったのです。アメリカは、今年の年末までに政策金利を4.25~4.5%にすると予想されています。日本はいまだゼロ金利ですから、今まで以上にスワップポイントがもらえることになります。
もちろん為替がドル安円高に振れる可能性もあります。その場合は、為替損失となりますが、そのまま売る必要はなく、わたしのようにずっとキープしていれば、スワップポイントのプラスが為替変動による損失をカバーしてくれます。なにより素晴らしいのは、何もしてないのに毎日お金が入ってくるのです。