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円安で海外投資マネーが流入して値上がり期待「10万円からはじめる不動産投資」

まとまった資金がなくても不動産投資にトライできる(イメージ)

まとまった資金がなくても不動産投資にトライできる(イメージ)

 円安は、燃料や資材の輸入価格の高騰を通じ、物価高という形で家計への逆風となっている。すでに多くの人が多くの商品の値上げを実感しているのではないか。円安の影響を少しでも和らげるためには、“円安に強い”資産運用を検討したいところだ。それには、円安メリットを享受できるインバウンド関連銘柄や輸出関連銘柄への株式投資のほか、不動産投資も選択肢として挙がるという。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏が語る。

「円安の時は日本の不動産に海外投資マネーが流入します。それによって不動産市場全体で今後値上がりが期待されるでしょう」

 不動産大手「CBRE」の調査によると、2022年第2四半期の事業用不動産投資額は、7190億円で38%増加(対前年同期比)。海外勢による対日投資は今後さらに増えると見込まれており、2019年以来の高水準になるとも報じられている。

 北海道では7月時点の基準地価で住宅地平均が前年比1.8%増となるなど、既に価格上昇傾向にある。投資の好機に見える。

 とはいえ、「不動産投資には多額の資金が必要」と考える人も多いはずだ。そこで選択肢の一つとして挙げられるのが「REIT」(不動産投資信託)である。風呂内氏が解説する。

「投資家から集めた資金で不動産への投資を行ない、賃料・売買益などを投資家に分配する商品です。株式などと同じように証券会社に口座を開いて取引できます。

 1口10万円程度から投資可能で、複数の物件がパッケージングされた商品が多いので、リスク分散ができる。売買も比較的スムーズにできるので、初心者向けといえます。管理の手間を考えると、商業系、居住系など種類の分散を意識しつつ商品数はしぼって買うのがいいと思います」

 REITはリスクが低く初心者向けではあるが、注意点も押さえておきたい。

「現在、米国国債10年の利回りが3%台後半で、REITより魅力的に見えています。そのためREITの需要が低くなり、価格が下落している。それを踏まえたうえで、今後の値上がりを期待して、少額から投資するのがいいかもしれません」(風呂内氏)

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