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米利上げ終了・景気後退局面でさらに値上がり期待も 「金投資」の賢い始め方

金への投資は、純金積立や金ETF購入などの方法がある(写真/AFP=時事)

金への投資は、純金積立や金ETF購入などの方法がある(写真/AFP=時事)

 国内で取引される金(ゴールド)の価格は、この数年右肩上がりとなっている。2018年には1グラム当たり4000円台だったが、直近では8000円近くまで上昇してきた。今後の見通しについて、金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏はこう語る。

「これからほぼ間違いなくアメリカを中心に景気が悪くなります。景気が後退すれば、米FRB(連邦準備制度理事会)はこれ以上、金利を上げられなくなり、むしろ下げる局面に入る可能性がある。その場合、安全資産である金が買われるようになって、金価格がさらに上昇すると見込まれます」

 景気が冷え込むと株価は下がるが、金は逆に値上がりを期待できるというのだ。また、ウクライナ危機などの影響もまだまだ沈静化にはほど遠く、その点でも「有事の際の安全資産」である金を買うメリットは大きそうだ。

 では、金投資はどのように始めればいいのか。

「現物の地金を買う方法もありますが、その場合はある程度のまとまった資金が必要になります。小口で始めるなら、純金積立と金の上場投資信託(ETF)のどちらかがよいでしょう。

 純金積立は、証券会社や三菱マテリアル、田中貴金属など貴金属を取り扱う会社を選んで、毎月3000円などと金額を決めて購入し、積み立てていく方式です。

 金ETFは証券会社に口座を開いて株式同様に購入する方式で、銘柄にもよりますが、数千円から買える商品もあります」(亀井氏)

 ETFを扱うネット証券のなかには、少額投資の場合に限り、売買の手数料をゼロにしている会社もある。少額で投資を始めるなら、そういった会社を利用するのも手だ。

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