とはいえ、フタが開かないままでは洗濯ができない。どうするのか。
「どうしようもないので、渾身の力を込めて回すだけです(笑)。開けるのが大変なので、一度開いたフタは、なるべくしっかり締めすぎないようにします。“乗せる”という感じに近いです」(Aさん)
洗濯機の前で一人「開かねえ!」と叫ぶ
30代男性・Bさん(IT企業勤務)も、洗濯洗剤は「アタック」を使用してきたが、心が折れそうになることもあると嘆く。
「実家がずっとアタックの粉末洗剤を使っていたので、一人暮らしになった時、僕も自然にブランドは『アタック』がいいなと。ただ、収納面や手軽さを考えて、粉末ではなく、液体濃縮タイプの『アタックZERO』にしたんです。
でも、『アタックZERO』は、マジでフタが固くなる。洗濯機の前で格闘しながら、一人『開かねえ!』って叫んでいます(笑)。手の皮がすりむけそうになったことや、最終的には本体に穴を開けるしかないのでは……と思ったことも。僕は握力があるほうだと思うんですが、それでダメなのだから、力がない人は本当に大変だと思います。
片手でプッシュするだけの『アタックZERO』のワンハンドプッシュタイプも登場しているので、今のを使い切ったら、次からはそちらにしようかと思っています」(Bさん)
Bさんがいう『アタックZERO』の「ワンハンドプッシュタイプ」は、通常のタテ型洗濯機用、ドラム式用に加え、2022年8月には部屋干し用も登場し、その選択肢も増えている。とはいえ、まだまだフタ付きの『アタックZERO』を使っているユーザーも多い。
実際、SNS上には、AさんやBさん同様、フタの固さに悪戦苦闘するユーザーの悲鳴が多数見受けられる。こうした「アタックZERO」の「フタ問題」を花王は認識しているのか、あらためて同社に聞いてみた。答えてくれたのは、PR戦略センター事業PR戦略部の担当者だ。