今回のコカ・コーラの価格調査を受けて、スーパーやコンビニ事情に詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。
「コカ・コーラのようなドリンク類では、自動販売機やコンビニが高くて、スーパーやドラッグストアでは安く販売されているというのが基本ですが、スーパーでの価格は以前とそこまで変わっていません。その結果、自販機とスーパーの価格差が広がっているという印象です。よほどの理由がない限り、自動販売機ではなくスーパーでコカ・コーラを購入するのが節約のためには賢い選択だといえます。
また、ネット通販の場合、基本的24本入りのケース単位で販売されることが多いんですが、賞味期限が確認できないというデメリットがあります。賞味期限が迫っているにも関わらず、大量にまとめ買いをしてしまい、急いで消費しなければならない……などということもありえます。賞味期限を確認したいのであれば、店頭で買うほうが安心でしょう。ちなみに、ディスカウントストアでも同様で、賞味期限が迫っている商品が安く売られているパターンは多いです」
自動販売機でもコカ・コーラを安く購入する方法もある。
「コカ・コーラのスマホアプリ『Coke ON』で提供されている、自動販売機のサブスクリプションサービス『Coke ON Pass』を活用すれば、通常価格よりも安くドリンクを入手できます。月額2700円プランなら1か月で1日2本まで最大で月31本と引き換えられるのですが、31本すべてを消費した場合、1本あたり約87円の計算となります。期間限定のお試しプランとして、月額1980円プランもあり、こちらは1か月で1日1本、最大で月20本のドリンクと引き換えできます。
また、Coke ONでは9月より『ドリンク回数券』も発売されています。こちらは7枚回数券(960円)、5枚回数券(700円)、3枚回数券(430円)で、7枚回数券なら1本あたり約137円なので、180円のコカ・コーラよりは安くなります」(小浦氏)
コカ・コーラ500mlペットボトルの1本あたりの“実質価格”だけを比較したら、Coke ONの月額2700円プランが最も安くなるが、1か月に31本飲まなくてはならないので、ハードルは高い。さらにCoke ONのスマホアプリに対応している自販機でしか利用できないため、購入する場所が限られるという問題もある。
コカ・コーラを自販機よりも安く購入する方法は数多くあるが、やはりスーパーで購入するのがもっとも現実的。物価高に対抗するために、どこでいくらで販売されているかを、まめに確認するようにしたい。(了)