妻は「配偶者税額軽減」により、1億6000万円までの相続は無税だ。本来、わざわざ隠す必要はないのだが、それを隠し立てしようとすると重いペナルティとなる。
「現金のヘソクリを自宅に隠しても、税務調査でプロが見れば発見される可能性が高い。その時に故人のヘソクリが出てきたと装う演技をすればいいと思うかもしれませんが、現実にはそううまくいかない。他の家族が“ちゃんと申告しろって言ったじゃないか”と口を挟んだりして、隠していたとバレることがほとんど。
相続財産を『隠した』とみなされれば重加算税で35%のペナルティになる。その場合、1億6000万円の配偶者税額軽減も受けられないので大損になります」(同前)
大好評のムック『週刊ポストGOLD 相続の大改正』では、ここに登場した有識者たちが様々な制度変更について微に入り細に入り解説している。制度を正しく理解して賢く活用したい。
※週刊ポスト2022年12月16日号